2020.04.06
2022.03.22
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ルネイム編集部

Facebook広告のターゲティングの種類と4つのポイントをご紹介

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本記事は、2022年3月22日に更新しました

Facebook広告の特徴といえば、豊富なフォーマット種類や認知から購買まで、あらゆる目的に対応できる点などが挙げられますが、最大の特徴は実名制というFacebookの特性を活かしたターゲティング機能です。

Facebook広告のターゲティング機能は、①コアオーディエンス、②カスタムオーディエンス、③類似オーディエンス、の3種類で、Facebook広告の運用に慣れている方は、このターゲティング機能を活用して見込み顧客への認知獲得からコンバージョンまで、目的に応じて使い分けています。

一方で、これからFacebook広告を始める方や始めたばかりの方の中には、「複雑そうで分からない」「どんなターゲティングが効果的?」と思っている方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、Facebook広告の最大の特徴である「ターゲティング機能」の概要と、弊社がFacebook広告を運用してきた中で得た、4つのポイントについてご紹介します。ターゲティングのコツを掴んで、広告成果につなげていきましょう。


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目次

  • コアオーディエンス

  • 基本設定

  • 詳細ターゲット設定

  • コアオーディエンスの掛け合わせ

  • OR設定

  • AND設定

  • 除外設定

  • カスタムオーディエンス

  • 自社のソース

  • Facebookのソース

  • 類似オーディエンス

  • ターゲティングの4つのポイント

  • ターゲットを絞りすぎない

  • ターゲティングの類似・重複に注意する

  • ソースリストの拡充

  • ターゲティング以外の点も検証・改善する

  • さいごに

コアオーディエンス

コアオーディエンスは、「基本設定」と「詳細ターゲット設定」の2種類があり、基本設定では地域・年齢・性別・言語・つながりの5項目を設定できます。

詳細ターゲット設定は、非常に多くの種類がありますが、よく使うものは「利用者層」「趣味・関心」「行動」の3つです。

基本設定

基本設定では前述のとおり、地域・年齢・性別・言語・つながりの5項目を設定できます。

項目説明
地域
都道府県や市町村での指定や半径1〜80キロの範囲でエリアを指定することができます。

また、ターゲットを指定する際に

・この地域に住んでいる人
・この地域のすべての人
・最近この地域にいた人
・この地域を旅行中の人

の4種類から選択することが可能で、基本的には「この地域に住んでいる人」を選択することが多いです。
年齢13歳〜65歳の範囲で1歳ごとに設定可能です。
12歳以下は選択不可で、65歳以上は「65+」と、一括りになります。

中学生や高校生向けの商材(学習塾や英語教室など)を除いては、18歳以上を選択することが多いです。
性別男性・女性・すべての3種類から選択します。

性別指定の商材(女性専用エステサロンなど)でなければ、多くの人へリーチできるよう、すべてを選択することが多いです。
言語日本語、英語など言語を指定できますが、ユーザーがプロフィール欄に言語を設定してることが条件で、設定していないユーザーは広告配信の対象になりません。

プロフィールで言語を設定しているユーザーは比較的少ないため、広告配信対象ユーザーが減る可能性が高いことから、基本的には言語でのターゲティングは設定しないことが多いです。
つながり過去に広告主のFacebookページやFacebookイベントでアクション(「いいね!」など)した選択肢から絞り込みができます。

既にFacebook上で広告主に対して何らかのアクションを起こしたユーザーではなく、新規に絞って配信したい場合は除外設定をしましょう。

詳細ターゲット設定

詳細ターゲット設定では前述のとおり、よく使うものは「利用者層」「趣味・関心」「行動」の3つとなります。

項目説明
利用者層都道府県や市町村での指定や半径1〜80キロの範囲でエリアを指定することができます。

また、ターゲットを指定する際に

・この地域に住んでいる人
・この地域のすべての人
・最近この地域にいた人
・この地域を旅行中の人

の4種類から選択することが可能で、基本的には「この地域に住んでいる人」を選択することが多いです。
趣味・関心「スポーツ」「音楽」「映画」「買い物」「料理」「旅行」「お酒」「子育て」など、様々なカテゴリーが選択肢として設けられています。

ユーザーの趣味や関心のあることに絞って広告を配信できるため、コンバージョンにも繋がりやすいターゲティング機能です。
行動ユーザーが使っているデバイス・旅行の予定・アプリの利用状況などを設定することができます。

他と比較するとかなり限定的なターゲティング機能のため、設定頻度は多くないです。

コアオーディエンスの掛け合わせ

詳細ターゲット設定の様々な項目の中から複数を選択したり、両方または片方が一致しているユーザーをターゲットにするなどの掛け合わせ設定が可能です。

掛け合わせのパターンは、主に以下の3つがあります。

OR設定

OR設定は、AとBのどちらかに該当するユーザーをターゲットとして設定できます。複数のカテゴリ横断で設定できるため、ターゲティングの幅を広げて多くのユーザーへ広告を配信したいときに有効です。

AND設定

AND設定は、AとBの両方に一致するユーザーをターゲットとして設定できます。条件が増える分、リーチ数はAND設定と比べると少なくなりますが、商材への興味が高いユーザーへ広告を配信できる確率を上げることが可能です。

除外設定

除外設定では、特定の条件に該当するユーザーをターゲットから外すことができます。「Aには興味あるけどBに関心のあるユーザーはターゲットから外す」などの設定が可能です。

うまくいけばコアターゲットに近いユーザーへのアプローチができる一方で、意図せずターゲット層が広がってしまったり、逆に狭まってしまったりする可能性もあるので、注意が必要です。

カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスは、広告主が保有するWebサイトにアクセスしたことがあるユーザーや過去に収集した顧客情報を活用できるターゲティング手法のことです。このカスタムオーディエンスこそが「Facebook広告のターゲティングが優れている」と言われる大きな要因となっています。

カスタムオーディエンスのタイプは、次の4種類です。

項目説明
ウェブサイトカスタムオーディエンス事前にFacebookピクセルをサイトへ設置することで、Webサイトや特定のページへアクセスしたことがあるユーザーをターゲティングすることができます。

参考:Facebookピクセルの作成とインストール
アプリアクティビティカスタムオーディエンス事前に広告効果計測SDKを設定することで、ユーザーのアプリ利用状況に基づいて広告を配信することができます。

参考:Facebookアプリ広告
顧客リストのカスタムオーディエンスCRMやPOSなどで管理している顧客リストの情報(電話番号・メールアドレス・住所など)を設定してターゲティングすることができます。
エンゲージメントカスタムオーディエンスFacebookページのフォロー・動画の再生・リード獲得広告でのフォームの表示など、広告主のコンテンツに対して何らかのアクションを実行したユーザーへリーチできます。

参考:カスタムオーディエンスについて

さらに、カスタムオーディエンスでは、自社・Facebookそれぞれで抱える様々なソースを利用することができます。

自社のソース

ソース説明
ウェブサイトウェブサイトへのアクセス状況に基づいてオーディエンスを作成できます。
カスタマーリスト自社の顧客情報(メールアドレス、電話番号など)に基づいてオーディエンスを作成できます。
アプリアクティビティアプリやゲームを起動した人、アプリやゲームを利用中に特定のアクション(アイテムの購入など)を行なった人を抽出してオーディエンスを作成できます。
オフラインアクティビティ店舗や電話など、オフラインで何らかの接点があるユーザーでオーディエンスを作成できます。

Facebookのソース

ソース説明
動画FacebookやInstagramで動画を視聴したユーザーの中からオーディエンスを作成できます。
InstagramアカウントInstagramの投稿や広告にアクションを実行したユーザーの中からオーディエンスを作成できます。
リード獲得フォームFacebookやInstagramでのリード獲得広告の一つで、フォームを開いたユーザーまたは完了したユーザーの中からオーディエンスを作成できます。
イベントFacebookイベントでアクションを実行したユーザーの中からオーディエンスを作成できます。
インスタントエクスペリエンスFacebookやInstagramでインスタントエクスペリエンス(モバイルデバイスのユーザーが広告に反応した後にフルスクリーンで表示される広告フォーマット)を開いたユーザーの中からオーディエンスを作成できます。
FacebookページFacebookページをフォローしている人や特定のアクションを実行したユーザーの中からオーディエンスを作成できます。
ショッピングFacebookやInstagramで購買履歴のあるユーザーの中からオーディエンスを作成できます。
Facebook上の出品Facebookにカタログ登録した商品に対して何らかのアクションを実行した履歴があるユーザーの中からオーディエンスを作成できます。

このように、カスタムオーディエンスは様々なソースを用いてオーディエンスを作成できるため、うまく活用できれば高い広告成果が期待できます。

また、カスタムオーディエンスを使用して、後述する類似オーディエンスを作成することも可能です。

類似オーディエンス

類似オーディエンスは、ソースとなるオーディエンス(作成済みのカスタムオーディエンスなど)を指定して、そのソースオーディエンスに含まれるユーザーとの共通点が多いと判断されたユーザーへ広告を配信できるターゲティング機能です。

カスタムオーディエンスは既存顧客や接点のある見込み客にアプローチできる一方で、類似オーディエンスは上記に類似する新規見込み顧客の開拓に適しているターゲティング機能となります。

オーディエンスサイズは、1〜10%の間で指定でき、数値が小さいほどリーチできるユーザーは減りますが類似度が高く、数値が大きいほど類似度は低くなりますがリーチできるユーザーが多くなります。

ソースオーディエンスに100人以上が含まれていれば類似オーディエンスを作成できますが、上記のバランスを考慮して設定しなければならないため、慣れない方はFacebookが推奨する1000人〜50000人をソースオーディエンスとして設定すると良いでしょう。

参考:Facebook広告マネージャで類似オーディエンスを作成する方法

ターゲティングの4つのポイント

ターゲットを絞りすぎない

Facebook広告では細かいターゲティングが設定可能なため、ついつい広告を配信するターゲットを絞り過ぎてしまう方がいますが、最初はおすすめしません。

広告を配信するターゲットを細かく絞り過ぎるとリーチ数が減るため、十分なデータが溜まりづらく、最適化が一向に進まなくなってしまいます。CPAにも大きく影響を及ぼすことから、一定のリーチ数は確保したいところです。

最初から完璧なターゲティングをすることは難しいため、極端に絞り過ぎず広告を配信して、運用経過を見ながらオーディエンスボリュームを調整することをおすすめします。

ターゲティングの類似・重複に注意する

Facebook広告ではターゲティングできる項目が多い故に、広告主が複数の広告を配信する場合、ターゲティング内容が類似または重複してしまう可能性があります。

例えば、同じ広告主が配信する、広告①と広告②が同じ配信面に表示され、同じ広告主の広告同士が競合となり、広告費用に無駄が生じてしまうため、ターゲティングの類似・重複には注意してください。

一方で、異なるターゲティングでの広告配信は積極的に実施した方が良いでしょう。

広告①、広告②、広告③でそれぞれ異なるターゲティングを設定することで、どの広告(ターゲティング)が最もコンバージョンにつながっているかを検証できるため、効果が高いターゲティングが早い段階で見つかりやすくなります。

ソースリストの拡充

カスタムオーディエンスでは、保有している顧客リストやウェブサイトのユーザーデータを活用できると述べましたが、そもそもソースリストの数が一定数なければターゲティング機能の効果を最大限発揮させることはできません。

また、ソースリスト内の顧客情報が枯渇すると広告の検証幅を狭めたり、獲得できるコンバージョン数が頭打ち状態になるなどの影響があるため、日頃からソースリストを拡充してください。

Facebook広告やターゲティング機能の強みを最大限生かすためにも、情報を蓄えたうえでカスタムオーディエンスを作成・改善していきましょう。

なお、オーディエンスの設定で電話番号のリストをアップロードする方がいますが、極力メールアドレスで設定することをおすすめします。電話番号はユーザー登録に必須ではないため、一致する確率が低くなるからです。

ターゲティング以外の点も検証・改善する

Facebook広告のターゲティング機能は、大きな成果をもたらしてくれる可能性がありますが、それだけに頼りすぎてはいけません。

ターゲティング機能は、あくまでも成果を出す手段の一つです。Facebook広告で思うような成果を得られない場合、ターゲティングの見直しはもちろん大切ですが、バナー・LP・コピー・適切なコンバージョンポイントの設定など、広告を構成する要素は他にもあります。

同じターゲティングでもコピーやLPの構成次第で成果も変わるため、様々な要素がかけ合わさり広告が成立することを意識して、ターゲティングだけにとらわれず、広告全体の見直しに取り組みましょう。

さいごに

ここまでFacebook広告のターゲティング機能の種類と4つのポイントをご紹介してきました。Facebook広告は、様々な情報に基づいた精度の高いターゲティングが強みであることをご理解いただけたのではないでしょうか。

多くの設定項目があるため迷ってしまうかもしれませんが、まずは本記事の内容を参考に運用していただければと思います。


こんなお悩みありませんか?

  • Facebook広告を始めたいが運用ノウハウがない
  • Facebook広告の改善方法がわからない
  • 広告代理店からの提案が少なくて不安
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この記事を書いた人

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マーケティング担当者の方へ向けてマーケティングに関する様々なお役立ち情報を発信しています。