オウンドメディア運用代行会社とは?サービス内容・費用・メリットを解説

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本記事は2021年11月19日に更新しています


オウンドメディアマーケティングに取り組むものの、「成果が出ない」「コンテンツネタが浮かばない」「リソースが足りない」「更新が止まっている」等、ノウハウや体制面の課題を抱えている企業も多いのではないでしょうか。

そんな時に選択肢の一つとして挙げられるのが、オウンドメディア運用代行会社です。

オウンドメディア運用代行会社とは、その名の通りオウンドメディアの運用実務を代行支援する会社で、オウンドメディアマーケティングのあらゆる課題を解決してくれます。一方で、初めて外部委託を検討する場合、サービス内容や費用の相場を知っておきたいですよね。

そこで本記事では、オウンドメディア運用代行会社の具体的なサービス内容や費用について解説します。問い合わせ前の参考情報としてお役立ていただけますと幸いです。

オウンドメディアに関するお悩みはご相談下さい

ルネイムでは、オウンドメディアマーケティングの戦略立案から体制構築支援・運用時のコンサルティング及びグロース支援など、あらゆる課題を解決するサービスを提供しています。まずはお気軽にご相談ください。

目次

  • オウンドメディア運用代行会社の具体的なサービス内容

  • 戦略設計

  • オウンドメディア構築

  • コンテンツ企画

  • コンテンツ制作

  • 分析・改善

  • オウンドメディアの運用代行を依頼する際の費用

  • 20万円〜30万円

  • 30万円〜50万円

  • 50万円以上

  • コンテンツ制作費

  • オウンドメディア運用代行会社へ依頼するメリット

  • リソース不足が解決

  • オウンドメディアの成功ノウハウを盗める

  • オウンドメディア運用代行会社へ依頼する際の注意点

  • 『丸投げ』はしない

  • コンテンツ品質には『細心』の注意を払う

  • 事業・商材への『理解』を徹底する

  • さいごに

オウンドメディア運用代行会社の具体的なサービス内容

まずは、オウンドメディア運用代行会社の具体的なサービス内容について紹介します。その上で、自社で出来ること・出来ないことを理解し、オウンドメディア運用代行会社へ依頼する業務をまとめてください。

戦略設計

市場調査・競合調査などを実施し、収集したデータや過去の運用経験からオウンドメディアマーケティングの戦略を組み立てたり、運用時のコンテンツ方針やレギュレーション等、オウンドメディア特有のコンセプトメイクまで提案してくれます。

これらを自社で行うとなれば、マーケティングリサーチやオウンドメディアに関する一定のノウハウが必要なため、これからオウンドメディアを立ち上げる企業や、既に運用中で成果に繋がっていないとお悩みの企業にとって、とても心強く感じることでしょう。

オウンドメディア構築

新たにオウンドメディアを立ち上げる際は、メディアサイトを制作してくれます。立ち上げ後の運用や、その先にある成果から逆算してサイトに必要な要件を定義するため、前述の戦略設計とセットで実施する運用代行会社も多いです。

既に立ち上げ済みのメディアでも、コンバージョン導線の見直し・テクニカルSEO・UI設計など、様々な視点で改善提案してくれます。

仮に制作リソースを持っていない運用代行会社だとしても、Web制作会社のパートナーと連携していることが多いので、メディアサイトに課題のある企業は相談してみてください。

コンテンツ企画

予め作成した草案を基に記事化する企画を提案してくれます。最終的には企画会議で決定しますが、検索キーワードから記事テーマや記事構成を考えたり、インタビュー記事やSNSでの拡散を図るバイラルコンテンツの提案など、オウンドメディアのコンセプトと目的に応じたコンテンツ戦略を提案してくれるのは非常に心強いです。

運用代行会社によって、「コンテンツSEOに強い」「インタビュー記事に強い」「ネタ系企画に強い」等、それぞれ強みが異なるため、自社のオウンドメディアが目指すビジョンに合う運用代行会社かどうか、過去の事例を提示してもらうなどで判断しましょう。

コンテンツ制作

コンテンツ制作の業務は、決定したコンテンツ企画を原稿化する執筆業務と、完成した原稿の校正・校閲や記事内で使用する画像の作成等、コンテンツを整える編集業務に分かれます。

多くのオウンドメディア運用代行会社は編集者とライターを抱えており、コンテンツ制作業務を一貫して代行してくれるため、依頼が継続する限り、コンテンツの更新が止まってしまう事態は避けられる一方で、コンテンツの品質はかなりバラつきがあります。

運用代行会社はディレクションや品質管理をメインとし、実際はアサインしたライターが執筆するため、ライターのスキルや商材理解度によってコンテンツ品質が大きく左右されるからです。必ず、運用代行会社が関わった過去のコンテンツや抱えているライターのポートフォリオを事前に共有してもらってください。

分析・改善

オウンドメディアの成果を最大化するためには、コンテンツ公開後の効果検証が不可欠です。

運用代行会社へ依頼すると、全体/コンテンツ別のアクセス数・コンバージョン数・検索順位やユーザーのサイト内での行動などを細かく分析し、必要に応じて改善施策まで実行してくれます。コンテンツ以外の部分でもメディアの成長を支援してくれるため、社内に知見がない企業でも運用が継続できるでしょう。

また、運用の内製化支援を行っている会社もありますので、将来的に自社運用を目指す企業は内製化支援についても相談してみてください。

オウンドメディアの運用代行を依頼する際の費用

結論からお伝えすると、オウンドメディア運用代行会社へ業務の一部または殆どを依頼した場合に必要な年間予算は240万円〜1000万円程度と、大きく幅があります。これは運用代行会社の規模や依頼する業務量に応じて異なるからです。

ここでは一ヶ月あたりに必要な費用の目安を解説しています。下記の記事でも費用について触れていますのであわせてご覧ください。

なお、新たにオウンドメディアを立ち上げる場合はメディア構築費用が別途発生するため、下記とあわせて見積もりを依頼してください。

20万円〜30万円

運用の大部分は自社でやりつつ、外部専門家のアドバイスが欲しいという企業であれば20万円以内に抑えることも可能です。

この価格帯のサービスは、毎月1回の定例会で運用状況や各数値を確認してアドバイスをもらえたり、チャットツール等でオウンドメディアに関するよろず相談ができたりなど、アドバイザリー特化の内容です。

上述のとおり、自社で運用体制が確立されており、自立した運用ができる企業向けの関わり方となるため、ノウハウやリソース不足でお悩みの企業にはあまり向いていません。

30万円〜50万円

最も一般的な価格帯で、コンテンツ企画や分析・改善などのオウンドメディアで必要な業務を一通り代行してくれます。深く関わってもらいたいと考えている企業は、この価格帯のサービスを提供している運用代行会社を探すと良いでしょう。

また、別途費用が発生しますが、コンテンツ制作まで代行できる会社もあります。コンテンツ制作代行費用については後述します。

50万円以上

この価格帯の運用代行会社は、実績や経験が豊富なのはもちろん、優秀な編集者が在籍・アウトプットの質が高い・SEOやオウンドメディアの枠を超えたマーケティング支援が可能…等、より高度な強みを持っています。

オウンドメディアを起点に自社のマーケティング全体に関わってほしい、内製化の支援までお願いしたいと考えている企業にはおすすめです。

また、抱えているライターのスキルも高く、専門性が求められる分野や読者を飽きさせないコンテンツ制作が可能な独自の体制を敷いている会社が多いため、コンテンツ品質を徹底的にこだわりたい企業の力となってくれるでしょう。

コンテンツ制作費

ここまで紹介したオウンドメディアの運用代行費用は、コンテンツ制作分は含まれておらず、いずれもコンサルティングや企画・ディレクションに対する費用です。コンテンツ制作の代行も希望する場合は、その分が追加で必要となります。

コンテンツ制作費は、1記事あたり数千円〜数万円の会社もあれば1記事10万円を超える会社もあり、担当するライターのスキルや執筆記事の分野・撮影の有無など、コンテンツ要件次第です。

また、オウンドメディアの中でもコンテンツ制作専門の代行会社もあります。この場合、コンテンツ制作のみを委託して、運用実務は自社で行う取り組み方です。

なお、コンテンツ制作費の算出方法は、文字単価(1文字○円×文字数)・記事単価(1記事あたりの費用)の2パターンあり、運用代行会社によって異なります。

オウンドメディア運用代行会社へ依頼するメリット

オウンドメディア運用代行会社の具体的なサービス内容と費用が分かったところで、ここからは運用代行会社へ依頼するメリットを2つご紹介します。メリットを把握した上で検討してください。

リソース不足が解決

オウンドメディア運用代行会社へ依頼する1番のメリットは、やはりリソース不足が解決することではないでしょうか。

社内の人材だけで専門の編集部を持てる企業であれば別ですが、多くの企業は、他業務と兼務のため、動かせるリソースは限られています。

マーケティング部門が存在する企業だとしても、担当者は、Webサイト・広告運用・イベント企画なども同時に管理しなければならず、オウンドメディア専任の担当者を置くことは現実的に難しい企業が多いです。

そんな状況を解決してくれるのが運用代行会社が持つリソースです。限られた時間の中でオウンドメディアの運用に取り組む場合、運用代行会社のリソースを活かして行動量を増やすことができるため、その分、結果が出るのも早くなりやすいでしょう。

オウンドメディアの成功ノウハウを盗める

実績のある運用代行会社は、過去の成功事例を基に、メディアの成長を支援してくれます。一方で、多くの失敗もしてきているはずなので、そこで学んだことを次に活かし、改善を重ねて作り出したノウハウと言っても良いでしょう。

失敗経験があるからこそ勝ち方を知っており、そのノウハウを自社に活用できることは大きなメリットです。また、問題が起きた際の対処法やワークフローなどの実務まで含めてプロの仕事を見れるため、自社に取り入れることもできます。

将来的に内製運用を考えている企業はもちろん、そうでない企業も、そのノウハウが無駄になることはありません。

オウンドメディア運用代行会社へ依頼する際の注意点

オウンドメディア運用代行会社への依頼は、前述をはじめとするメリットを得られますが、同時に注意すべきポイントもあります。最後に、オウンドメディア運用代行会社へ依頼する際の注意点を解説します。

『丸投げ』はしない

オウンドメディア運用代行会社への依頼を検討されている方の中には、全ての業務を丸投げできると思っている方もいるでしょう。もちろん、その分の費用を支払えば丸投げも可能ではありますが、おすすめできません。

オウンドメディアは中長期型施策のため、向き合う時間も長くなることから、メディアの成長と共に愛着が湧いてくるものです。その愛着こそがコンテンツに反映され、読者に伝わり、さらにメディアを成長させてくれます。

運用を丸投げして結果だけの確認を続けていると、次第に自社メディアとしての意識や愛着が薄れていく可能性は否定できません。運用代行会社へ依頼しても、企画立案やコンテンツのブラッシュアップ等、積極的に関与しましょう。

コンテンツ品質には『細心』の注意を払う

オウンドメディア運用代行会社の中には「安く・早く」を売りにする量産型の会社も存在しますが、おすすめはできません。この場合、こんなことが起こり得ます。

  • 納品されたコンテンツの品質が著しく低い
  • 文章が整っていないため、社内で書き直す手間がかかる
  • Web上に公開されている情報を集めてまとめただけのコンテンツが納品される
  • 間違った情報が掲載されている


メディアの立ち上げ期はコンテンツ数が少ないため、一定の量が必要であることは否定しませんが、質が伴っていることが大前提です。内容が薄く、読者のためにならない低品質のコンテンツが評価されることはありません。

コンテンツはメディアの核です。品質は常に注意を払い、一切の妥協を許さない姿勢で運用代行会社と共にコンテンツを制作してください。言い換えるなら、コンテンツ品質の担保に精力を注ぐ運用代行会社とパートナー関係を結ぶべきです。

事業・商材への『理解』を徹底する

自社の製品やサービスについて最も語れるのは、製品・サービスを取り扱う自社の人間です。運用代行会社へ依頼する際は、最初に自社の事業や商材への理解を深めてもらう必要があります。

これを疎かにすると、コンテンツや各施策へ落とし込んだ際、事業や商材に対する認識のズレが生じ、メディアの成長が難しくなります。

運用代行会社の担当者も、理解しようとヒアリングを重ねるはずです。少しでも理解不足と感じたら、その旨を担当者に申し入れ、必要であれば講習の場を設けるなど徹底してください。

さいごに

オウンドメディアは、デジタルマーケティング施策の中でも一般的な施策となりました。しかし、成果が出るまで時間がかかるため、多くの企業が断念しているのも事実です。そんな企業の大きな支えとなってくれる存在が、オウンドメディア運用代行会社でしょう。

本記事をご覧いただいた方が良いパートナーを見つけて、運営するオウンドメディアを成長させることができれば大変嬉しく思います。

オウンドメディアに関するお悩みはご相談下さい

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この記事を書いた人

ルネイム編集部

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