ルネイムではコンテンツ制作をコア業務として掲げており、採用に関してお問い合わせいただいた際、必ず最初にお伝えする事項です。「能動的にコンテンツを作れるか」を採用基準の一つに設け、私を含め全メンバーが定期的に様々なコンテンツを制作しています。
最近、応募していただいた方に「コンテンツ制作に力を入れているのは何故ですか?」と聞かれることが多いので、ルネイムがコンテンツ制作に注力する理由について紹介させていただきます。
なお、「毎月◯本の記事を書かなければならない」等のノルマは設けていません。あくまでも自主的に制作することが重要だと思っていますので、ご理解いただいた上で本記事をご覧ください。
コンテンツの種類
まず、私たちが制作するコンテンツですが、①ブログ記事②提案資料・ホワイトペーパー等のドキュメント③社内向け資料、の3つに大きく分かれます。それぞれの詳細について紹介させてください。
①ブログ記事
ブログ記事は、本サイトに設置している2つのブログセクション(ルネログと採用ブログ)で公開する記事コンテンツです。
ルネログでは、ルネイムの事業でもあるマーケティングに関するテーマで記事を公開し、主に新規リード獲得を目的としています。更新頻度よりも取扱テーマに対して深く掘り下げることを重視しており、記事をご覧いただいた方が本当に役立つような情報発信を心がけています。
採用ブログは始めたばかりではありますが、私たちの考え方や各種制度・メンバー紹介等を発信することで、少しでも多くの方へルネイムを知っていただき、ルネイムへの参画に興味を持っていただければと考えています。
②提案資料・ホワイトペーパー等のドキュメント
提案資料は、お問い合わせいただいたお客様へ提出する営業資料です。お客様が抱える特定の課題に対する解決方法やプロジェクトの体制・スケジュール等をまとめた提案書は、コンサルタントが作成します。
また、お客様の関心がある特定のテーマに沿ったホワイトペーパーを作成し、既にお取引中のお客様・商談中のお客様・以前お問い合わせいただいたお客様へ都度提供しています。こちらの取り組みは後述させていただきます。
③社内向け資料
ルネイムでは、メンバーのスキルアップを図るために不定期ではありますが社内勉強会を実施しています。社内勉強会は社内メンバーまたは社外の方が講師となり、メンバーが講師の際は自身で資料を作成するルールです。
社内勉強会で使用した資料は専用のフォルダに保存し、メンバーが後からいつでも閲覧できるようにしています。必要に応じてブログ・営業資料・プロジェクト中に顧客企業へ提出するドキュメント等に横展開するのも一つの活用方法です。
また、社内勉強会用資料だけでなく、メンバー各自が業務の中で直面した課題に対するノウハウの棚卸し等、様々な社内向け資料の拡充を図っています。
コンテンツ制作に注力する理由
組織的制約
ルネイムがコンテンツ制作する最大の理由は組織的制約が関係しています。
ルネイムには営業部門が存在せず、アウトバウンド型の施策は今のところ一切実施していません。ご紹介もしくは自社サイトからお問い合わせいただいた企業のみを営業活動の対象とし、その対応はコンサルタントが担います。
他社のようにマーケティング部門・インサイドセールス部門・フィールドセールス部門が連携して案件を獲得するわけではなく、初回お打ち合わせの日程調整・初回お打ち合わせ・提案書作成・プレゼン・そしてプロジェクトまでを全て担当コンサルタントが受け持つため、必然的にインバウンド対応に限られます。
そこで、主にブログ記事を起点としたコンテンツマーケティングを採用し、検索エンジン経由でのリード獲得がマーケティングにおける重要ポイントとしています。ありがたいことに、2021年は合計300件ほどの問い合わせをいただいているため、その効果を実感している次第です。
将来的には営業部門の立ち上げも検討していますが、当面は下記の理由で現状体制を継続するつもりです。
- まずはサービス品質の向上を追求したいため、コンサルタントを重点的に採用
- 経験値の高いコンサルタントは貴重なため、十分な人員が揃うまでに時間がかかる
- 事業規模の拡大を図る際は営業部門が必要だが、そのための仕組みがまだ整っていない
私自身が積み上げ型の経営者であることも影響していますが、着実に一歩づつ前身していきたいと考えています。
マーケティング/営業の精度向上
前述しましたが、ルネイムで制作するコンテンツの中にはホワイトペーパーも含まれています。一般的にホワイトペーパーは、顧客が関心のあるテーマのお役立ち資料をWebサイトへ設置し、新規リード獲得を目的に活用されることが多いです。
しかし、ルネイムで制作するホワイトペーパーは、新規リード獲得を目的とせず、商談中の企業へ向けたものになります。
営業部門が存在しないルネイムでは、他社よりもマーケティング/営業活動の効率化・精度向上が求められます。今の体制で受注率を上げる取り組みを考えた結果、積極的に情報を提供し、比較検討段階で他社よりも「心強い会社」と認識してもらうことを目的に2019年から始めました。
その結果、2019年は受注率35%程度だったのが2020年は40%、2021年は42%まで上げることができ、その全てがこの取り組みによるものだとは思っていませんが、受注率が向上した要因の一つだとは思っています。
事実、お客様の都合で失注となってしまった案件も、数ヶ月が経過して再度相談をいただき、受注に至ったことがあります。
お客様に再度相談いただいた理由を聞いたところ、以前送付した提案書やホワイトペーパーを読み直し、提案内容やホワイトペーパーの内容(その際はお客様の業界におけるデジタルマーケティングの普及率と今後の動向というテーマ)が、当時の課題と合致し、水面下で社内調整を進めていたとのことでした。
作成したホワイトペーパーはブログ記事にも横展開していくとともに、今後も積極的にホワイトペーパーを活用したマーケティング/営業活動を行って、さらなる効率化・精度の向上を図りたいと考えています。
コンテンツを生み出すための取り組み
意図的にコンテンツ制作の時間を設ける
以前は各メンバーが業務の合間に各々でコンテンツを制作していましたが、お客様の対応や担当プロジェクトに関する業務と比べると緊急性はないため、どうしても後回し状態になりがちでした。
そこで現在は、毎週金曜日の16:00-18:00にメンバー全員でZoomをつなぎコンテンツ制作の時間を設けています。その時間は他の業務が強制的にシャットダウンされるうえに、メンバー全員で黙々と進めるため、一ヶ月あたりのコンテンツ量が格段に増えました。
実のところこの取り組みは、BtoBマーケティングのコンサルティング事業をやっている才流さんが「コンテンツ制作のもくもく会」を実施していることを知り、「ルネイムでもやってみよう」と真似して始めたのがきっかけです。
※もくもく会=同じ場所に集まり、各自が勉強や作業を自由に黙々と進める会の総称
一週間の中でコンテンツ制作に費やす時間が2時間に限定されることで、その分集中して取り組めるようになり、結果的にコンテンツ保有量を増やすことができました。今後も継続していきたいと思っています。
メンバー同士のフィードバック
前述のコンテンツ制作時間のうち、30分はメンバー間でそれぞれのコンテンツをフィードバックする時間に充てています。
各々で作り始めたコンテンツも、他者の考えや視点を取り入れることで、品質が大幅に向上することを実感しているからです。フィードバックと言っても赤入れ校正をするわけではなく、ワークショップ形式の意見交換に留めています。
全てのコンテンツを30分という限られた時間の中でフィードバックするのは難しいため、挙手制で2〜3程度のコンテンツを対象にしています。
既に完成したコンテンツに対する純然たるフィードバックもあれば、制作中だけど行き詰まっているものに対して「こういうのいれたらどう?」「こうしても良いかもしれない」と意見を交換するなど、対象コンテンツによって様々です。
この取り組みはコンテンツ品質を高めるためでもありますが、コンテンツを「他者に見てもらう」ことへの耐性付けも兼ねています。
コンテンツ制作をコア業務と掲げているものの、必ずしも記事執筆の経験がなければいけないわけではありません。今のメンバーの中にも、ルネイムに入社して初めて記事執筆やホワイトペーパー作成に挑んだ方もいるため、まずは見られることに慣れることが必要と感じ、始めました。
自然と教え合う文化もできたことから、今後も続けていきたいと思っています。
さいごに
ルネイムは本記事で紹介したとおり、様々な理由でコンテンツ制作をコア業務の一つと掲げています。
デジタルが普及した現代において、コンテンツが担う役割や可能性がますます広がりを見せる中、ルネイムのコンテンツを見ていただいた方の生活において、「何らかのキッカケとなれば」という思いで、さらに情報発信を強めていきたいです。
もちろん私も、コンテンツ制作にコミットしています。私自身はこうして文章を書いたり、資料を作成することが割と好きなため全く苦ではありませんが、仮に好きではなかったとしても、代表の私が指示だけ出してふんぞりかえっているわけにはいきません。
何をやるにしてもトップのコミットが重要で、特にルネイムのような規模の会社では、より多方面に影響すると思っています。是非、私たちと一緒に「誰かのキッカケとなるコンテンツ」を作っていきましょう。
以上が、応募いただいた方からよくいただくコンテンツ制作に関する質問への回答とさせていただきます。
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