Twitter(ツイッター)は、月間アクティブユーザー数4500万人で国内2位(※2020年5月時点)のSNSであり、本記事をご覧いただいている方の中にも日頃から利用している方も多いのではないでしょうか。
※ 参考:2020年5月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ
10代・20代のユーザーが多いように感じるかもしれませんが、ビジネスパーソンの利用者も多く、今では世代・性別問わず、多くの人に利用されています。リアルタイムで国内外で話題となっているトピックを知れたり、情報の共有が瞬時に行えたりなど、ユーザー間のコミュニケーションが活発なプラットフォームと言えるでしょう。
そんなTwitterを活用した広告戦略も注目されており、リスティング広告で頭打ちになってしまった企業が次なる手として、Twitter広告を導入するケースが増えています。
そこで本記事では、メニュー・目的・費用・クリエイティブの4点にフォーカスして、Twitter広告の基本について解説しています。これからTwitter広告を始たい方や既に始めているけどあまり仕組みが分からないという方向けに、Twitter広告の基礎知識をまとめていますので、ご活用いただければ幸いです。
Twitter広告のメニュー
Twitterの広告メニューは以下の3種類があります。
- プロモツイート
- プロモアカウント
- プロモトレンド
それでは、1つずつ解説していきます。
プロモツイート
プロモツイートは、主にTwitterのメインであるタイムライン上に配信される広告です。通常ツイートと区別するために「プロモーション」と記載されたタグが付きますが、それ以外は一般ユーザーのツイートと同じ仕様で、いいね・リプライ・リツイートが可能です。
プロモツイートは、フォロワー以外のユーザーも含めたツイートのリーチ数(閲覧数)やサイトへの誘導・ツイートに対してのエンゲージメント(いいねやリツイートなどの反応数)の増加が目的で行われます。
また、タイムライン以外だと、プロモトレンドの検索結果画面・アカウントプロフィール・Twitter公式クライアントアプリなどにも配信することが出来ます。
プロモアカウント
プロモアカウントは、新規フォロワー獲得を目的とした広告で、プロモツイートと同様の場所へ配信出来る仕組みです。プロモツイートと同じく「プロモーション」と記載されたタグが付きますが、ツイート形式ではなく、アカウントのプロフィールページのような表示で配信されることが特徴です。
広告が配信されるユーザーは、広告配信時点で対象アカウントをフォローしていない、かつ興味がありそうなユーザーとなります。
プロモトレンド・その他
プロモトレンドは、タイムラインや検索タブの「おすすめ」部分に配信される広告で、指定したキーワードをハッシュタグで表示することが可能です。そのハッシュタグをクリックすると、検索結果上部に広告を表示することが出来ます。
この他にも、プロモツイートへ動画を加えたプロモビデオ広告やプレロール広告と呼ばれる、Twitter社と提携している200を超えるコンテンツパートナー、15のカテゴリーへ配信することが出来る広告メニューもあります。詳しくは下記をご覧ください。
参考:Twitterプロモビデオ
参考:プレロール再生数キャンペーンを作成する
Twitter広告の目的
Twitter広告は、以下の8つの目的で区分されており、広告主のビジネスやプロモーションをしたい商材に合わせて選択することが可能です。
- ツイートのエンゲージメント
- プロモビデオ再生数
- ブランド認知度の向上
- ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン数
- インストリーム動画再生数
- フォロワー
- アプリインストール数
- アプリ起動数
目的 | 詳細 |
---|---|
ツイートのエンゲージメント | ツイートのエンゲージメント(いいねやリツイートなど)を増やしたいとき |
プロモビデオ再生数 | GIF画像や動画を視聴するユーザーを増やしたいとき |
ブランド認知度の向上 | 多くのユーザーへツイートを表示したいとき |
ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン数 | ウェブサイトへ誘導して、コンバージョン(資料請求や購入など)を獲得したいとき |
インストリーム動画再生数(プレロール広告) | ユーザーが視聴している動画本編前にプレロール広告を配信したいとき |
フォロワー | 新規フォロワーを増やしたいとき |
アプリインストール数 | アプリのインストール数を増やしたいとき |
アプリ起動数 | アプリをインストール済みのユーザーに対して、起動回数を増やしたいとき |
Twitter広告の費用
目的別の課金形式
Twitter広告では、事前に設定した目的のアクションが為された時のみ課金される仕組みとなっています。また、リツイート先のアクションは課金対象とならないので、広告が拡散されるほど費用対効果が高くなります。
目的 | 課金発生タイミング |
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ツイートのエンゲージメント | エンゲージメント発生時 |
プロモビデオ再生数 | 動画ごとの再生:動画の50%以上が画面に表示され、2秒以上視聴されたとき、またはクリックして動画を拡大表示/ミュート解除したとき 3秒/100%動画表示:動画全体が画面に表示され、3秒以上視聴されたとき、またはクリックして動画を拡大表示/ミュート解除したとき 6秒/50%動画表示:動画の50%以上が画面に表示され、6秒以上視聴されたとき、またはクリックして動画を拡大表示/ミュート解除したとき ※現時点での、6秒動画ビューでのリターゲティングは不可 |
ブランド認知度の向上 | インプレッション(表示)単位 |
ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン数 | リンクのクリック時 |
インストリーム動画再生数(プレロール広告) | プレロール再生:プレロール動画の50%以上が画面に表示され、以上視聴されたとき、またはクリックして動画を拡大表示/ミュート解除したとき 3秒/100%動画表示:プレロール動画全体が画面に表示され、3秒以上視聴されたとき、またはクリックして動画を拡大表示/ミュート解除したとき 6秒/50%動画表示:動画の50%以上が画面に表示され、6秒以上視聴されたとき、またはクリックして動画を拡大表示/ミュート解除したとき ※現時点での、6秒プレロール動画ビューでのリターゲティングは不可 |
フォロワー | 新規フォロワー獲得時 |
アプリインストール数 | アプリのインストール・クリック時 |
アプリ起動数 | アプリのクリック時 |
入札タイプ
Twitter広告では、入札によるオークション形式が適用されています。ターゲティング条件によって参加するオークションが決定して、参加したオークション内で競り勝つことにより、広告が配信される仕組みです。
また、オークションでは入札額に加えて「品質スコア」と呼ばれる広告の品質も影響します。品質スコアは以下の3つの要素が考慮されて決定します。
- 共感性:広告に対してのアクティブな反応があるか(いいね・リツイートなど)
- 関連性:広告の内容とユーザーの興味が整合しているか
- 最新性:最新話題のツイート内容になっているか
画像引用元:入札とオークションに関するよくある質問
最終的には、入札額と品質スコアを掛け合わせた「広告スコア」が決まり、オークションでの優位性に反映される仕組みとなっています。
そして、Twitter広告には以下の3つの入札タイプがあり、選択して入札することが出来ます。
ただし、キャンペーンによっては選択出来ないものもあるので注意が必要です。
入札タイプ | 詳細 |
---|---|
自動入札(推奨) | 全キャンペーンで選択可能。広告予算内で最大の結果が得られるように入札額が最適化されます。Twitter広告を始めて間もない方など、素早く簡単に広告を配信したいときにおすすめです。 |
上限入札単価 | アクションごとに支払う金額を細かく設定することが可能。アクションごとの費用感を把握しているなど、Twitter広告の経験が豊富な方が選択する入札タイプです。 |
目標入札単価 | Twitter広告の目的が、フォロワー・ウェブサイトのクリック・リーチ・アプリのインストール・アプリの再エンゲージメントのキャンペーンのみ可能。1日のリンククリック数の平均費用を支払う入札タイプです。 |
プロモート機能
ここまでTwitter広告のメニュー・目的・費用について解説させていただきましたが、一定の運用体制が確保出来ない場合や他業務との兼務で広告運用に注力できる時間が少ない方向けに「プロモート機能」と呼ばれるTwitter広告の仕組みをご紹介させていただきます。
クイックプロモート
クイックプロモートとは、広告として配信したいツイートを設定後、広告アカウントを設定している国が自動的に選択されて広告配信を行える仕組みです。広告として配信したいツイートが、どの程度ユーザーの共感を得られるのかを事前調査するために、まずは浅く広く配信したい場合におすすめです。
広告費用は日本円に換算すると、約5,000円〜500,000円までの5つのオプションから選択することが出来ます。
参考:クイックプロモート
オートプロモート
オートプロモートとは、1日の中で最初の10ツイートが自動的にプロモツイートキャンペーンへ追加され、予め設定したターゲティング条件に該当するユーザーへ配信される仕組みです。
月額9,900円の固定費用制となっており、幅広い層へのリーチ拡大や新規フォロワー獲得が見込める広告メニューです。
参考:Twitterオートプロモート
クリエイティブ
Twitter広告では目的に応じてクリエイティブフォーマットを選択することが可能で、大きく分けると「テキストツイート」「画像・動画付きツイート」「Twitterカード」の3つに区分されますので、1つずつご紹介させていただきます。
テキストツイート
最大140文字(日本語では128文字)内のテキストのみで構成される一般的なツイートを広告で配信することが出来ます。画像や動画を用意する必要がないので簡単に配信することが可能ですが、どうしてもテキストのみですとユーザーの興味を惹きづらいので、画像や動画のフォーマットがTwitter広告では、よく使用されています。
画像・動画付きツイート
テキストに画像・動画を加えたフォーマットです。
複数あるフォーマットから選択して配信することが出来ます。
画像引用元:広告クリエイティブの仕様
※弊社で加工
Twitterカード
Twitterカードでは、画像・動画ツイートのエンゲージメントを、よりリッチなコンテンツで表示させることが出来て、ウェブサイトへのリンクを促すリッチコンテンツやアプリインストール向けのリッチコンテンツなど多種類用意されています。
画像引用元:広告クリエイティブの仕様
※弊社で加工
まとめ
Twitter広告は、Twitterの特性を活かして、リスティング広告や他SNS広告ではリーチ出来ないユーザーへアプローチすることが出来て年々、導入企業が増えています。本記事でご紹介させていただいた内容はTwitter広告の基礎知識のみですが、次回はターゲティングについて深掘りして解説したいと思いますので、その際はまたご覧いただけますと幸いです。
弊社にも、Twitter広告に関するご相談を多くいただいており、運用をご支援させていただいた経験も豊富ですので、Twitter広告にご興味がある方はお気軽にご相談ください。