コンテンツマーケティングにおける主要業務の一つがコンテンツ制作です。その中でも、記事型コンテンツの制作・発信は直ぐに始められるため、多くの企業が取り組んでいます。
本記事では、コンテンツ制作業務の進捗を運用メンバー内で随時共有できる「コンテンツ管理シート」の活用方法をご紹介しています。これからコンテンツマーケティングを始めたい、社内のコンテンツを一覧整理したい、とお考えの企業ご担当者様のお役に立てれば幸いです。
なお、本シートは下記よりメールアドレスのみ(氏名・会社名・電話番号の入力なし)でダウンロード可能です。(エクセルファイル)
コンテンツ制作の進行状況
ステータス
該当コンテンツのステータスを記載して、制作状況を把握します。ここでは下記ステータスをプルダウン式で予め設定しておくと更新が簡単です。
他にも取材コンテンツであれば「取材中」、外部監修を依頼している際は「監修中」など、コンテンツ要件に沿ってステータスをカスタマイズすると良いでしょう。
スケジュール
コンテンツ制作着手から公開までのスケジュールを記載します。完了予定日になってもステータスが進まない・担当者の業務遅延が発生した場合はスケジュールを改正し、即座に反映しましょう。
スケジュールはコンテンツ公開予定日から逆算して、いつまでにコンテンツを完成させれば良いか、いつまでに執筆を依頼すべきか、を考慮して算出してください。
担当者
コンテンツ制作に携わるメンバーを記載します。ここではコンテンツ制作においてメインとなる編集者・執筆者(ライター)の欄のみを設けていますが、OGP・記事内画像制作担当者や校正/校閲担当者など、チーム内の役割に応じて新たに記載欄を追加しても構いません。
コンテンツ概要
タイトル・ディスクリプション
予め企画したコンテンツのタイトル・ディスクリプション(検索結果の説明文)を記載します。コンテンツ化したテーマを随時確認できると共に、公開作業時のタイトル・ディスクリプション設定を簡略化できます。
対策キーワード・検索ボリューム
予め設計したキーワード戦略の中から、該当コンテンツで対策する(した)キーワードと検索ボリュームを記載します。キーワードは必要に応じてサブも設定し、コンテンツ内で関連トピックとして掲載してください。
検索ボリュームは、キーワード戦略立案時に調査しますが、Googleのキーワードプランナーや各種SEOツールで確認できます。
推奨文字数・URL
コンテンツの文字数・URLを記載します。文字数は対策キーワードで上位表示されているページを分析し、競合に勝てる情報網羅性を基準に設定します。文字数が多い=SEO評価が高い、ではありませんが、ユーザーが求める情報を網羅的に掲載するとなると、文字数が多くなることもあるため、後述するコンテンツ内容によって定めてください。
URLは、公開作業時に設定するURL(コンテンツテーマと関連するURLを設定)を記載し、公開後も本シートから実際のページを随時確認できます。
段落構成・内容
ここでは、コンテンツの段落構成とその内容を記載します。対策キーワードで検索するユーザーが求める情報を事前に整理したあと、コンテンツのストーリーを設計してください。
本シートのサンプルではh2までの記載ですが、必要に応じてh3以降を記載していただいて構いません。大切なのは、運用メンバー全員が自社のコンテンツを随時確認できることで、適宜カスタマイズして使用してください。
内容欄には、各段落の詳細を記載して、執筆者(ライター)に段落構成と併せて共有してください。
ターゲット
ターゲット欄には、そのコンテンツを届けたい想定読者像を記載します。ターゲット設計ではペルソナを活用することが多く、より明確な読者像を定義することでコンテンツ内の言及に一貫性を持たせることができるためおすすめです。
ペルソナの設計方法については下記の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
その他追記案
本シートは必要に応じて記載欄を追加するなど、使いやすいようにカスタマイズすることをおすすめします。例えば、弊社が実際のプロジェクトで本シートを使用する際は、下記記載欄を追加する場合もあります。
- 編集者の確認チェックボックス
- コピーコンテンツチェックボックス
- カテゴリ、タグ記載欄
- 内部リンク設定記載欄
- OGP、記事内画像制作状況 … など
サイトの種類(コーポレートサイト・サービスサイト・オウンドメディアなど)や運用規模によって柔軟にカスタマイズして、使い勝手の良いコンテンツ管理シートを作成していただければと思います。
さいごに
本シートを活用するメリットは前述の通り、運用メンバー全員が自社のコンテンツに関する概要を随時確認できる点です。執筆前・執筆時・編集時・公開時に、各担当者がコンテンツ制作の進捗・各設定事項を確認できるため、弊社でも多くのプロジェクトで活用しています。
また、公開後のリライト戦略立案や内部リンク見直し時にも、コンテンツが一覧表示されている本シートを活用すると便利です。是非、本シートを下記よりダウンロード後、お役立ていただけますと幸いです。